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長期優良住宅化リノベ 現場リポートvol.1

記事作成日2025.01.16

長期優良住宅化リノベ 現場リポートvol.1

こんにちは!

いよいよスタートした「長期優良住宅化リノベ」プロジェクト。
これから、工事の内容や進捗を「長期優良住宅化リノベ 現場リポート」として随時お届けしていきます!

今回は、工事の最初の段階である住宅状況調査と、続く内部外構解体の工程についてご紹介します。 

その前に、今回リノベーションする一戸建ての概要です。

●建物面積:1F 51.34㎡ 2F 35.6㎡ 合計 86.94㎡
●土地面積:110.7㎡
●構  造:木造セメント瓦2階建て
●築 年 数:平成5年6月築(築31年7ヶ月)※2025.1月時点


目次

  1. 1.既存住宅状況調査:見えない問題を明確化

  2. 2.内部外構解体:未来への準備作業


1. 既存住宅状況調査:見えない問題を明確化

リノベーションにおいて重要なのは、現状の住宅の状態を正確に把握することです。
これが「既存住宅状況調査」です。

平成以降に建てられた新耐震基準の木造一戸建てではありますが、劣化箇所もそれなりにあります。
まずは既存住宅状況調査で専門の資格を保有している一級建築士が見た目には分からない部分
も含め徹底的に調べます。

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調査の内容

  • 構造耐力上必要な部分に係る調査部位
    基礎・土台及び床組み・床・柱及び梁・外壁及び軒裏・バルコニー・内壁・天井・小屋組
    について劣化事象がないか調査します。

  • 雨水の侵入を防止する部分に係る調査部位
    外壁・軒裏・バルコニー・内壁・天井・小屋組・屋根について劣化事象がないか調査します。

調査後の対応

調査の結果、基礎・床・外壁及び軒裏・内壁等に劣化事象が発見されました。リノベーション
計画に落とし込み、劣化部分は復旧させることになります。

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2. 内部外構解体:未来への準備作業

既存住宅状況調査が完了し、設計プランがまとまるといよいよ着工となります。
最初のステップは解体作業です。
ここでは、内部と外構の解体が主な作業となります。

解体の目的

  • 老朽化部分の撤去
    劣化している部材や不要な部分を取り除き、新しい部材と入れ替える準備をします。

  • 新しい設備の準備
    配管や配線を新たに敷設するための、基礎となる空間を確保します。

  • 安全性の確保
    解体中に見つかった劣化部分を取り除き、構造の安全性を確保します。

内部解体の作業内容

  • 壁や床の解体
    壁紙や下地材、床材を取り外します。これにより下地部や配線が見えるようになります。
    既存をできるだけ残し、廃材を極力出さないことも今回のリノベのコンセプトの1つ。
    丁寧に解体を進めていきます。

  • 設備の撤去
    古いキッチンや浴室、トイレなどの設備を撤去。その後の工事のために空間を整えます。

外構解体の作業内容

  • 不要な構造物の撤去
    劣化したカーポートや塀を取り壊し、外構リフォームの準備を行います。

  • 植栽や庭の整理
    新たな庭作りに向け、植栽や不要な土を除去します。

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解体後の成果

解体作業が完了すると、建物は大きく変わります。骨組みが露出し、劣化部分が取り除かれたことで、
次の工程へスムーズに移行できる状態となります。

また、解体中に発見された問題にも対応可能。これにより、施工の正確性と安全性が向上します。

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次回予告

次回は、解体後の作業として行う、既設管の撤去や配線処理、防蟻工事についてご紹介します。
引き続き、現場リポートをお楽しみに!