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リノベ向き物件の見極め方!プロが教えるチェックポイント

記事作成日2025.02.08

リノベ向き物件の見極め方!プロが教えるチェックポイント

近年、中古住宅を購入してリノベーションをするスタイルが人気を集めていますが、すべての物件がリノベーションに適しているわけではありません。
適した物件を選ばないと、後から追加工事が必要になり、想定以上のコストがかかることも。

そこで今回は、リノベーション向きの物件を見極めるための重要なポイントを、プロの視点から詳しく解説します。


目次

  1. 1.リノベ向き物件とは?その特徴
  2. 2.チェックすべき構造・築年数
  3. 3.間取り変更のしやすさ
  4. 4.設備・インフラの状態確認
  5. 5.リノベ費用を抑えるためのポイント
  6. 6.まとめ

1. リノベ向き物件とは?その特徴

リノベーション向きの物件には、いくつかの共通する特徴があります。

  • 間取りの自由度が高い:壁を取り払いやすい構造であること。
  • 主要構造部分がしっかりしている:耐震性や基礎の劣化が少ないこと。
  • 価格が適正:リノベーション費用を加えても新築よりお得になること。
  • 立地が良い:将来的な資産価値を考慮できること。

これらを満たす物件を選ぶことで、理想の住まいを実現しやすくなります。


2. チェックすべき構造・築年数

築年数の目安

築年数によってリノベーションのしやすさや、追加工事の必要性が変わります。

  • 築20〜30年:比較的リノベーションしやすい。設備の更新が必要な場合が多い。
  • 築40年以上:耐震補強が必要になるケースあり。構造の劣化もチェック。
  • 築50年以上:レトロな雰囲気が魅力だが、配管・基礎補強が必要な場合も。

構造の種類と特徴

  • 木造(在来工法):間取り変更しやすいが、耐震補強が必要なことも。
  • 鉄骨造:柱や梁がしっかりしているため、大空間をつくりやすい。
  • RC造(鉄筋コンクリート):耐久性は高いが、壁を抜くのが難しい場合も。

物件の構造によってリノベーションの自由度やコストが変わるので、事前にしっかり確認しましょう。


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3. 間取り変更のしやすさ

リノベーションで理想の間取りを作るためには、壁や柱の位置が重要です。

間取り変更がしやすい物件の特徴

  • ラーメン構造(柱と梁で支える):壁を撤去しやすい。
  • スケルトンリフォームが可能:配管や電気配線の交換が容易。
  • 広めのスペースがある:間取りを自由に変更できる。

逆に、壁式構造(壁が建物の強度を担っている)の物件は、壁を取り払えないため、間取り変更が難しいです。


4. 設備・インフラの状態確認

築年数が経過した物件は、水回りや配管・電気設備の老朽化が進んでいることが多いです。以下のポイントをチェックしましょう。

配管・給排水のチェックポイント

  • 水道管が錆びていないか
  • 排水の流れがスムーズか
  • 給湯器の交換が必要か

電気設備の確認

  • 分電盤の容量(リノベ後に増設が必要か)
  • コンセントの数と配置
  • 古い配線がそのまま使われていないか

断熱・気密性能の確認

  • 窓がシングルガラスなら二重サッシに変更したほうが快適
  • 断熱材が入っているか(壁を剥がして確認できる場合も)
  • 結露やカビが発生しやすい環境か

リノベーション後の住み心地に直結する部分なので、しっかり確認しておきましょう。


5. リノベ費用を抑えるためのポイント

リノベーションのコストを抑えるには、以下の点を意識すると良いでしょう。

1. できるだけスケルトンにしない
スケルトンリフォーム(壁や天井を全て解体する)をすると費用がかさみます。使える部分はできるだけ残すのがポイント。

2. 設備の位置を変えない
キッチンや浴室の位置を移動すると、配管工事が発生し、費用が大幅に上がります。なるべく現状の配置を活かしましょう。

3. 補助金を活用する
「長期優良住宅化リフォーム補助金」など、自治体による補助金制度を活用すると、リノベ費用の一部を抑えられます。


6. まとめ

リノベーション向きの物件を選ぶ際には、構造・築年数・間取り変更のしやすさ・設備の状態をしっかりチェックすることが重要です。

特に築年数が経った物件は、追加工事が必要になるケースもあるため、事前の見極めが肝心です。理想の住まいを実現するために、慎重に物件選びを進めていきましょう。

リノベーションを前提とした中古物件探しをお考えの方は、ぜひプロのアドバイスを受けながら、納得のいく物件選びをしてください!